Disease

症状・疾患

一般内科

アレルギー性鼻炎

人の身体には、鼻から入った異物をくしゃみや鼻水で追い出したり、鼻づまりを起こして体内に入りにくくしたりするしくみがあります。
しかし、アレルギー性鼻炎になると、あまり害のない物質にまで敏感に反応してしまい、くしゃみ・鼻水・鼻づまりが繰り返し起こりやすくなります。多くの人が悩まされている花粉症も、この反応が原因で生じるものです。
アレルギー性鼻炎が自然に治癒するケースは多くはなく、現時点では薬だけで完全に治すのも難しいとされています。

こんなお悩みはありませんか?

  • くしゃみ、鼻水、鼻づまりがひどい
  • 目にかゆみがある
  • 鼻水がさらさらしている
  • 起床時に鼻炎症状が強い

アレルギー性鼻炎の原因

アレルギー性鼻炎を引き起こす原因物質(アレルゲン)には、スギやブタクサといった花粉のほか、ハウスダスト・ダニ・カビ・ペットの毛など様々なものがあります。
これらのアレルゲンが鼻に入り、免疫の働きが乱れると鼻の粘膜に炎症が生じ、くしゃみや鼻水・鼻づまりに加えて、目のかゆみや喉の違和感・頭痛などが起こりやすくなります。
さらに、たばこの煙や大気汚染物質・乾燥・睡眠不足・ストレスなども症状悪化に関わるため、まずは検査でどのアレルゲンが原因なのかを確認することが大切です。

アレルギー性鼻炎の治療法

アレルギー性鼻炎の治療法は、大きく「症状を抑えるための対症療法」と、「原因となるアレルゲンに反応しにくい体質へ導く根本的な治療」に分けられます。
対症療法では、くしゃみ・鼻水・鼻づまりといった不快な症状を薬で抑えることができ、その時点でのつらさを和らげますが、病気そのものを治すことはできません。
一方で、アレルゲン免疫療法のような根本治療は、時間をかける必要はあるものの、体質改善が期待できるケースもあります。
そのため、治療とあわせてアレルゲンを取り除く工夫や、できるだけ触れない環境づくりも重要になります。

花粉症

花粉症とは、空気中に漂う花粉が身体に入ることで生じるアレルギー反応の一種です。春や秋など花粉が大量に飛ぶ季節になると、鼻・目・喉の粘膜が炎症を起こし、くしゃみ・鼻水・目のかゆみ・涙が出る・喉の不快感といった症状が現れます。
主な原因となるのは、スギやヒノキ・イネ科植物などの花粉で、これらが体内に入り込むことで、免疫システムが必要以上に反応してしまうことが発症の背景にあります。
治療には、抗ヒスタミン薬・点鼻薬・アレルゲン免疫療法などが用いられ、症状を和らげるためのケアが重要です。

こんなお悩みはありませんか?

  • くしゃみが止まらない
  • サラサラとした無色な鼻水がでる
  • 頻繁に鼻をかむことで鼻血が出る
  • 季節によって鼻づまりが起こる

花粉症の原因

花粉症は、本来なら身体に害を与えないはずの花粉に対して、免疫システムが必要以上に反応してしまうことで発症します。通常、免疫はウイルスや細菌などの有害なものを排除する働きをしますが、花粉を危険な物質と勘違いして攻撃してしまうとアレルギー反応が起こります。この過敏な反応によって、鼻・目・喉の粘膜に炎症が生じ、鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどの症状があらわれるのです。

花粉症の治療法

花粉症の治療では、抗ヒスタミン薬やステロイド系の点鼻薬を用いて症状を抑える方法が広く行われています。さらに、アレルゲン免疫療法による体質改善や、生活環境を見直すことで症状の軽減が期待できます。

睡眠時無呼吸症候群

名前のとおり、眠っている間に呼吸が一時的に止まったり、弱くなったりする病気ですが、医学的には「どの程度の時間・回数で呼吸が止まるか」が明確に定義されているため、軽い呼吸低下のような状態は睡眠時無呼吸症候群には含まれません。睡眠中の呼吸量が十分でないと、深い睡眠がとれず、日中に強い眠気が出やすくなります。その結果、仕事での注意力低下や交通事故の危険が高まります。さらに、この状態が長期間続くと、脳・心臓・血管といった重要な臓器に負担がかかり、健康への影響が生じる可能性もあります。

こんなお悩みはありませんか?

  • 睡眠中に呼吸が止まる
  • 大きないびきをかく
  • 睡眠中に息苦しさを感じる
  • 夜中に何度も目が覚める

睡眠時無呼吸症候群の原因

睡眠時無呼吸症候群が起こる主な理由は、眠っている間に空気の通り道である気道がふさがれてしまうことです。特に肥満があると、首まわりやのど周辺にも脂肪がつきやすく、気道が狭くなるため症状が出やすくなります。その結果、この疾患を抱える人のうち、6割以上が肥満傾向にあることが報告されています。
しかし、痩せている人でも扁桃腺が大きかったり、下あごの形や大きさに特徴がある場合には、気道が狭くなって発症するケースがあります。体型だけで判断できるものではない点に注意が必要です。

睡眠時無呼吸症候群の治療法

睡眠時無呼吸症候群の治療方法は、症状の重さによって異なります。
比較的軽度〜中等度の場合は、就寝時にマウスピースを装着し、下あごの位置を調整して気道がつぶれないようにする方法が用いられます。
一方で、中等度以上のケースでは、鼻に装着したマスクから空気を送り込み、気道を常に開いた状態に保つ「CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)」が高い効果を示します。
重症例では、外科的処置で改善を図ることもありますが、術後に再発する可能性もあるため、治療選択には慎重な判断が求められます。

気管支喘息

気管支喘息は、気道の炎症によって咳・喘鳴・呼吸困難などの症状が現れる慢性の病気です。多くの場合、アレルギーや環境要因が発症のきっかけとなります。
発作は、気道が狭くなり空気の通りが悪くなることで起こり、治療には吸入薬や抗炎症薬が中心に用いられます。

こんなお悩みはありませんか?

  • 咳がずっと続く
  • 痰がずっと出る
  • 息苦しさ、胸苦しさがある
  • 呼吸困難などの発作症状がでる

気管支喘息の原因

気管支喘息の主な原因はアレルゲンです。加えて、車の排気ガスや大気中の有害物質・カビ・ほこり・ダニ・ペットの毛・花粉なども発症に関わることがあります。治療を行う上で大切なのは、どのアレルゲンが症状を引き起こしているかを正確に特定することです。

気管支喘息の治療法

気管支喘息の治療は、大きく「発作時の対応」「抗炎症による長期管理」「環境調整」の3つの方法に分けられます。
発作が起きた場合は、狭くなった気道を広げることが優先され、そのために「気管支拡張薬」が用いられます。
一方で、気道のアレルギー性炎症を抑えるための薬は「長期管理薬」と呼ばれ、発作がない期間でも継続して使用することで、将来の発作を防ぐ効果があります。

気管支炎

「気管支炎」とは、気管や気管支に炎症が起きることで、咳や痰といった症状が現れる病気です。咳が長引くと体力を消耗するため、高齢者や小さなお子様は特に注意が必要です。
気管支炎は、症状が90日以内に収まる場合を「急性」、それ以上続く場合を「慢性」として分類します。多くは数日から数週間で改善する急性型ですが、長期間治療が必要な方もおられます。当院では、患者様の状態に合わせた適切な治療を行っています。

こんなお悩みはありませんか?

  • から咳が出る
  • 黄色い膿のような痰が出る
  • 咳込むと胸の奥が痛む
  • 運動すると激しく咳込む

気管支炎の原因

急性気管支炎の主な原因は、気管支(気管が枝分かれして肺へ続く気道)に侵入する細菌やウイルスです。具体的には、百日咳菌やマイコプラズマなどの細菌、RSウイルスやインフルエンザウイルスのほか、微粒子や有害ガスなどの刺激も関与します。
一方、慢性気管支炎は主にタバコや大気汚染などの有害物質が原因で、長期間の曝露により気管支に炎症が生じます。この炎症が進行すると、肺気腫やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)に発展することもあります。

気管支炎の治療法

急性気管支炎では、主に投薬と安静による治療が行われます。十分な休養と栄養を取り、体力回復を促すことが基本です。乾燥する季節には、加湿して痰を出しやすくすることも効果的です。必要に応じて、痰を排出しやすくする去痰薬や気管支拡張薬が処方されることもあります。
慢性気管支炎の場合は、気管支拡張薬の投与が中心で、場合によっては去痰薬も併用します。また、禁煙も治療の重要な要素です。症状が悪化すると酸素療法が必要になることもあるため、重症化を防ぐ取り組みが大切です。

下痢症/便秘症

便秘とは、排便が困難になったり、一度の排便量が少なくなる状態を指します。原因としては、食生活や運動不足などの生活習慣によるものもあれば、腸閉塞や大腸がんなどの病気が関わる場合もあります。
一方、下痢は便の水分量が多く、液状またはそれに近い状態で何度も排出される症状です。軟便は、液状まではいかないものの、通常よりやわらかい便を指します。便の硬さは水分量と密接に関係しており、理想的な「バナナ状」の便は水分量が70~80%程度です。水分が80%を超えると軟便、90%以上では下痢となります。

こんなお悩みはありませんか?

  • 急に激しい下痢になった
  • 便に血が混じっている
  • 1回の排便量が少ない
  • 排便が困難

下痢症/便秘症の原因

便秘と下痢を繰り返す場合、過敏性腸症候群や大腸がんなどの可能性が考えられます。ただし、腸は脳の影響を受けやすいため、ストレスや悩み、不規則な生活による自律神経の乱れが原因で症状が現れることも少なくありません。さらに、毎日排便があっても、便が腸内に滞留するとその周囲に軟便が混ざったり、たまった便が一気に排出されることで下痢のように見える場合もあります。

下痢症/便秘症の治療法

過敏性腸症候群や大腸がんなど、明確な原因疾患がある場合は、それぞれに応じた治療を行い、適切な対応をご案内します。加えて、ストレスや生活習慣が症状に影響している場合には、これらの改善も治療の重要な一環となります。

胃腸炎

胃腸炎とは、胃や腸に炎症が起こることで下痢や腹痛などの症状が現れる病気の総称です。発熱や頭痛・だるさを伴う場合もあります。
多くの場合、細菌やウイルスなどの微生物による感染が原因ですが、毒性のある化学物質や薬の影響で起こることもあります。

こんなお悩みはありませんか?

  • 胃がムカムカする
  • 胸やけがする
  • 嘔吐や吐き気を繰り返す
  • 下痢を繰り返す

胃腸炎の原因

胃腸炎の主な原因はウイルスなどの感染であり、これを「感染性胃腸炎」と呼びます。感染は、汚染された食べ物やウイルスが付着した物に触れることで広がりますが、どの食品が原因かを特定するのは難しい場合が多いです。ただし、疑わしい食品に触れてから症状が出るまでの時間は、診断の参考になることがあります。

胃腸炎の治療法

ウイルス性胃腸炎には特効薬はなく、抗生物質も効果がありません。そのため、整腸剤や解熱剤、吐き気止めなどで症状を和らげる治療が行われますが、下痢止めの使用は推奨されません。脱水症状がなければ水分補給だけで対応できますが、重度の場合は点滴が必要になることもあります。回復までの期間は個人差が大きく、数時間で改善する場合もあれば、数週間、場合によっては1ヵ月以上続くこともあります。

不眠症

1ヵ月以上にわたって、「眠れない」「夜中に目が覚める」「睡眠時間が短い」といった状態が続き、その結果、「日中に倦怠感ややる気の低下」「集中力の低下」「食欲不振」などの症状が現れる病気です。
不眠の原因には、ストレスや心身の病気、薬の副作用など様々な要素があり、原因に応じた適切な対応が必要です。不眠が長引くと、「眠れないことへの不安」が強まり、睡眠に過度にこだわったり緊張したりすることで、かえって症状が悪化する悪循環に陥ることもあります。

こんなお悩みはありませんか?

  • 寝つくまでに時間が掛かるようになった
  • いったん寝入っても、夜中に何度も目が覚める
  • かなり早く目覚めるようになり、その後も寝つけない
  • 睡眠時間は確保しているが、眠りが浅く、眠った気がしない

不眠症の原因

睡眠の問題は、環境の変化や身体の不調・心理的なストレス・生活習慣など様々な要因で起こります。ライフスタイルの多様化や過度なストレス・高齢化も影響し、不眠を訴える人が増加しています。日本では成人の約5人に1人が何らかの睡眠トラブルを抱えているとされています。

不眠症の治療法

不眠症の治療は原因に応じて異なりますが、大きく分けて生活習慣の改善を中心とした非薬物療法と薬物療法があります。
非薬物療法では、体内時計を整えるために朝日を浴びること、適度な運動、睡眠環境の工夫が勧められます。また、食事は就寝の4時間前までに済ませ、入浴は1~2時間前に行うことが望ましいです。
薬物療法では、睡眠導入剤が使用され、安全性の高いものが多く開発されています。場合によっては、抗うつ薬や抗不安薬が処方されることもあります。

片頭痛

片頭痛は、こめかみ周辺に痛みが生じ、吐き気を伴うこともあります。発生頻度は月に1~2回程度ですが、ひどい場合は週に1~2回起こることもあります。原因は完全には解明されていませんが、光や音、においなどが誘因となり、神経や血管に炎症を引き起こすと考えられています。片頭痛には前兆があるタイプとないタイプがあり、痛みの強さや発生頻度には個人差があります。

こんなお悩みはありませんか?

  • 頭痛が始まると4時間~3日ほど続く
  • 頭痛のときに吐き気を催すことがある
  • 頭痛が始まると寝込むほど痛くなる
  • アルコール(とくに赤ワイン)を飲むと必ず痛くなる

片頭痛の原因

片頭痛は、三叉神経から分泌される痛み物質が血管を広げたり炎症を引き起こすことで起こると考えられています。患者の約75%は、何らかの誘因を経験しています。
誘発や悪化の要因には、ストレス・疲労・寝不足や寝すぎ・月経周期・天候の変化・気温差などがあり、個人によって異なります。自分の誘因を把握することで、より効果的な治療につなげることができます。

片頭痛の治療法

片頭痛の治療には、発作時に使う急性期治療薬と、発作を防ぐための予防薬があります。急性期治療薬としては、アセトアミノフェン、NSAIDs、トリプタン製剤などが用いられます。
予防薬には、抗てんかん薬(バルプロ酸)、降圧薬(ロメリジン、プロプラノールール)、抗うつ薬(アミトリプチリン)などがあり、元々は他の病気向けに開発された薬ですが、片頭痛にも有効であることが確認されています。

前立腺肥大症

前立腺肥大症は、年齢とともに前立腺が大きくなり、尿道を圧迫して排尿しにくくなる病気です。通常、前立腺の大きさはクルミ程度ですが、肥大すると鶏卵ほどに膨らみ、症状が進むと尿がほとんど出なくなることもあります。

こんなお悩みはありませんか?

  • トイレに行く回数が増えた
  • 尿の勢いが弱くなった
  • トイレに行ってもまたすぐに行きたくなる
  • 尿の勢いが弱くなった

前立腺肥大症の原因

前立腺肥大症の明確な原因はまだ解明されていませんが、主に男性ホルモンが関与していると考えられています。前立腺の働きは男性ホルモンに支えられており、加齢によってホルモンバランスが変わると肥大が進むとされます。さらに、肥満や高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病との関連も指摘されています。

前立腺肥大症の治療法

前立腺肥大症の初期には、まず薬による治療が行われます。薬で十分な効果が得られない場合や重い合併症がある場合には、手術が検討されます。手術には、内視鏡で肥大部分を切除する経尿道的前立腺切除術と、肥大が大きすぎる場合に行う開腹手術があります。

膀胱炎

膀胱炎は、膀胱に細菌などの異物が侵入して炎症を引き起こす病気です。代表的な症状は、排尿時の鋭い痛みや頻尿です。尿意が強く、30〜60分に1回程度トイレに行くことが多くなります。また、細菌と戦うために白血球が膀胱内で増加し、尿が濁ったり、血尿(尿に血液が混じる)を伴うこともあります。排尿時の痛みは、排尿が終わる頃に感じることが多いです。

こんなお悩みはありませんか?

  • 1日に何度もトイレに行きたくなる
  • 排尿する時に痛みを感じる
  • 排尿してもスッキリしない
  • 尿に血が混じっている

膀胱炎の原因

膀胱は尿を貯めるための袋状の器官ですが、大腸菌などの細菌が尿道を通って膀胱に侵入することがあります。膀胱炎は男性よりも女性に多く見られます。これは、女性の尿道が短いため、性行為や生理中に細菌が侵入しやすいためです。膀胱に細菌が入っても多くの場合は尿と一緒に排出されますが、排尿を我慢したり体調が崩れたりすると、膀胱炎のリスクが高まります。

膀胱炎の治療法

膀胱炎の治療には、抗生物質を使って膀胱内の細菌を排除する方法が効果的です。多くの場合、抗生物質を服用してから3日以内に症状は改善し、遅くても1週間以内には治癒します。この間は、水分を積極的に摂取して尿量を増やすことが大切です。また、症状が治った後も再発を防ぐために尿検査を受けることをおすすめします。近年、薬が効きにくい耐性菌が増えているため、油断せずに対処しましょう。

その他の一般内科の疾患

風邪

風邪は、ウイルスが原因となる上気道の感染症で、通常は軽度の症状が多いです。主な症状には喉の痛み・鼻水・咳・くしゃみ・軽い発熱・頭痛などがあります。風邪は、感染者と接触したり、ウイルスが付着した物に触れることで広がります。

扁桃炎

扁桃炎は、喉の両側にある扁桃(扁桃腺)が炎症を起こす病気です。扁桃は身体に入ろうとする細菌やウイルスを防ぐ働きを持っていますが、感染や強い刺激によって炎症を起こすことがあります。

インフルエンザ

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる急性の呼吸器感染症で、主に冬に流行します。風邪と似た症状を見せることもありますが、インフルエンザは症状が急激に現れ、重症化することがあるため、注意が必要です。

慢性心不全

咽頭炎は、喉の奥に炎症が生じ、痛みや発熱・咳を引き起こします。原因は主にウイルスや細菌で、ウイルス性の場合は軽症で自然に回復しますが、細菌性の場合は抗生物質が必要です。

貧血

貧血は、血液中の赤血球やヘモグロビンが不足することで、酸素を運ぶ力が低下した状態です。主な症状には、疲れやすさ・息切れ・めまいなどがあります。

高尿酸血症・痛風

高尿酸血症は血液中の尿酸値が高い状態で、これが進行すると痛風となり、関節に炎症が起こります。激しい痛みや腫れが特徴で、治療には薬物療法や食生活の改善が重要です。

めまい症

めまい症は、頭がふらついたり平衡感覚に異常を感じる状態です。原因は内耳の問題や血圧の変動、ストレスなど様々で、症状に応じて適切な治療が求められます。治療には薬物療法や生活習慣の見直しが効果的です。

過活動性膀胱

過活動膀胱は、膀胱が過剰に収縮することで、頻尿や急激な尿意が生じる状態です。この症状は、夜間頻尿や尿漏れを伴うこともあります。治療には、薬物療法や生活習慣の見直しが効果的です。

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症は、甲状腺が十分なホルモンを分泌できない疾患で、体内の代謝が低下します。主な症状には、疲れやすさ、体重増加、寒がり、便秘などがあります。治療法としては、足りない甲状腺ホルモンを補う補充療法が行われ、適切な治療と管理を行うことで症状が改善します。

胃内視鏡検査

消化器内科

逆流性食道炎

逆流性食道炎(GERD)は、胃の内容物や胃酸が食道に逆流することによって発生する疾患です。通常、食道には胃酸を防ぐ機能がありますが、この機能が失われると、胃酸が食道に逆流して炎症を引き起こし、最終的には食道に潰瘍やびらん(粘膜のただれ)が生じることがあります。

こんなお悩みはありませんか?

  • みぞおちやその背中側がキリキリと痛い
  • 胃酸が逆流してくる感じがする
  • 喉につかえる感じがする
  • 飲み込む際に喉の違和感を認める

逆流性食道炎の原因

胃と食道の接続部にある下部食道括約筋は、本来、胃酸や胃の内容物が食道に逆流するのを防ぐ役割を果たしています。しかし、この括約筋が正常に機能しなくなると、胃酸や食べ物が食道に逆流し、逆流性食道炎を引き起こすことになります。
さらに、食道には内容物を下方へ送る働きがありますが、この機能が低下すると、胃から逆流したものを元の位置に戻すことができなくなり、その結果、逆流による炎症が起こります。

逆流性食道炎の治療法

逆流性食道炎の治療は、薬による胃酸の抑制と生活習慣の改善が基本です。
H2ブロッカーやPPIで胃酸を減らしつつ、脂っこい食事や食べ過ぎ、食後にすぐ横になる習慣を見直します。また、肥満・喫煙・飲酒、きつい服装、姿勢の悪さなども悪化要因のため、生活スタイルを確認しながら改善を提案します。

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群(IBS)は、腸の働きに異常があるものの、器質的な病変はない状態で、腹痛やお腹の張り、下痢や便秘などの症状が周期的に現れる疾患です。
症状の悪化には、ストレスや食事内容、生活リズムの乱れが関与することがあります。しかし、内視鏡検査や画像検査では腸自体に目に見える異常は確認されず、機能的な問題が主な原因と考えられています。

こんなお悩みはありませんか?

  • 緊張すると腹痛がする
  • 慢性的にお腹の張りを感じる
  • 下痢と便秘を繰り返している
  • 残便感がある

過敏性腸症候群の原因

過敏性腸症候群の明確な原因はまだ解明されていませんが、ストレスや精神的緊張、腸内細菌のバランスの乱れが関与している可能性があります。また、腸の粘膜に軽度の炎症が起きている場合や、遺伝的要因も症状の発現に影響すると考えられています。

過敏性腸症候群の治療法

過敏性腸症候群の治療では、症状に応じて個別対応が基本です。具体的には、食生活の見直し・ストレスの軽減・必要に応じた薬物療法、そして腸内細菌のバランス調整などが行われます。これらを組み合わせることで、症状の改善や再発予防を目指します。

ピロリ菌感染/慢性胃炎

ピロリ菌(正式名称:ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の粘膜に生息する細菌です。胃酸という強い酸性環境でも、菌が分泌するアルカリ性物質によって酸を中和し、生き残ることができます。
感染すると、胃潰瘍や胃炎だけでなく、胃がんのリスクも高まります。日本では50代以上の約7~8割が感染しているとされているため、中高年の方は積極的に検査を受けることが推奨されます。

こんなお悩みはありませんか?

  • ピロリ菌がいるといわれたが除菌していない
  • 薬を飲んでも胃痛がよくならない
  • 食欲不振などが続いている
  • げっぷがよく出る

ピロリ菌感染/慢性胃炎の原因

ピロリ菌が人の体内に入る経路はまだ完全には分かっていませんが、土壌や井戸水を介して食べ物や水から感染する可能性が指摘されています。日本では昔、井戸水をよく使っていたため、現在50代以上に感染者が多いと考えられます。
また、大人同士での感染はほとんどありませんが、大人から子どもへの感染は起こり得ます。箸やスプーンの共有など、口を介する接触には注意が必要です。

ピロリ菌感染/慢性胃炎の治療法

ピロリ菌が見つかった場合は、抗生物質を使って除菌を行います。治療後は菌がいないことを確認するため、薬を飲み終えてから8週間以降に尿素呼気試験で判定します。
最初の治療を「一次除菌」とし、除菌できなかった場合は「二次除菌」を追加します。三次除菌も可能ですが、保険診療で対応できるのは二次除菌までです。

胃潰瘍 /十二指腸潰瘍

潰瘍は組織が深く欠けた状態を指します。
胃では、粘膜にできる浅い傷は「胃びらん」、より深い層まで及ぶ場合は「胃潰瘍」となり、欠損は2~3mm以上になります。より深部まで傷つくと、治った後も「潰瘍瘢痕」として跡が残ることがあります。

こんなお悩みはありませんか?

  • 空腹時に胃が痛くなる
  • 食後に胃痛がする
  • 黒い便が出ることがある
  • 胃もたれがよく起こる

胃潰瘍 /十二指腸潰瘍の原因

胃酸は強い酸性ですが、通常は胃粘液が酸を中和するため粘膜は傷つきません。
しかし、ピロリ菌の感染やNSAIDsを含む鎮痛薬の使用で防御力が弱まると、胃酸とのバランスが崩れます。喫煙・飲酒・ストレスでも粘液分泌が減り、胃潰瘍を招くことがあります。

胃潰瘍 /十二指腸潰瘍の治療法

胃潰瘍の治療は、薬物療法と内視鏡が基本です。出血している場合は内視鏡で止血し、出血がなければH2ブロッカーやPPIで胃酸を抑えます。状況により血流を促す薬や粘膜保護薬を追加することもあります。かつては手術も行われていましたが、現在はほとんど必要ありません。

痔(いぼ痔・切れ痔)

便秘や長時間の座位で肛門に負担がかかると痔が生じやすくなります。強くいきむことで血流が悪くなり、いぼ痔(痔核)ができることもあります。
また、硬い便で肛門が傷つくと切れ痔(裂肛)を起こすことがあります。

こんなお悩みはありませんか?

  • おしりから出血がある
  • おしり付近がじんじんと痛む
  • 排便時に痛みがある
  • なんとなくおしりのあたりがむず痒い

痔(いぼ痔・切れ痔)の原因

いぼ痔や切れ痔は、肛門への負担やいきみで血管がうっ血して腫れることで起こります。切れ痔は硬い便で肛門が裂け、出血することがあります。
姿勢や食生活・体重増加、過労、薬の使用、ストレス、便秘、妊娠・出産なども発症に関係します。

痔(いぼ痔・切れ痔)の治療法

便秘や肛門への負担によるいぼ痔・切れ痔の治療は、まず便通を整え、肛門の血行や衛生を保つことが基本です。水分・食物繊維の摂取、入浴や座浴での血行促進、必要に応じて緩下剤や軟膏・坐薬を使います。それでも改善しない場合は、外科的治療が検討されます。

機能性ディスペプシア

食後のもたれやみぞおちの痛み・熱感、早期の満腹感が6ヵ月以上続き、胃カメラで異常がなければ「機能性ディスペプシア」と診断されます。受診者の約4〜5割が該当し、健康診断でも1割以上見つかる、多くの人がかかる病気です。

こんなお悩みはありませんか?

  • 胃がもたれることがある
  • みぞおちが焼けるように痛む
  • 食べすぎていないのに胃がもたれる
  • 食後に不快感や吐き気を感じることがある

機能性ディスペプシアの原因

機能性ディスペプシアは、単一の原因よりも複数の要因が絡み合って起こることが多い疾患です。原因は完全には解明されていませんが、胃や十二指腸の機能障害、痛みを感じる感覚の過敏、ストレスや過労による自律神経の異常、胃酸の刺激などが関与すると考えられています。
また、ピロリ菌やサルモネラ菌による胃腸炎、飲酒や喫煙も関連することがあります。

機能性ディスペプシアの治療法

機能性ディスペプシアの治療は、主に内服薬によるものです。胃の働きを助ける薬や、胃酸の分泌を抑える薬がよく使われます。
また、生活習慣やストレスも症状に関係するため、食事の内容や摂り方の工夫、ストレスの軽減、疲労の回避、嗜好品や刺激物の控えめなど、日常生活の見直しも大切です。

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜やその下層に炎症が生じ、びらんや潰瘍を引き起こす病気です。特に直腸では必ず炎症が見られます。原因ははっきりしていませんが、ストレスや免疫系の異常が影響していると考えられています。通常、この疾患は30歳以下の成人に多く見られ、炎症が長期間続くと症状が悪化する傾向があります。主な症状には持続的な下痢や血便があり、免疫系に関連する全身的な疾患とされています。

こんなお悩みはありませんか?

  • 下痢が続いている
  • 血便が出た
  • 貧血気味になってきた
  • 脈が速くなっている気がする

潰瘍性大腸炎の原因

潰瘍性大腸炎の明確な原因はまだ解明されていませんが、自己免疫の異常・腸内細菌の状態・食生活などが関与していると考えられています。家族に発症例がある場合もあり、遺伝的要素も関係している可能性があります。現在では、遺伝的要因と食生活などの環境要因が複合的に作用して発症することが示唆されています。

潰瘍性大腸炎の治療法

潰瘍性大腸炎の治療では、腸の炎症を抑えるために、5-ASA製剤・免疫抑制薬・ステロイドが用いられます。また、全大腸に症状が10年以上続く場合、発がんのリスクが高まるため、定期的な経過観察が重要です。

感染性胃腸炎

感染性胃腸炎は、ウイルスや細菌、寄生虫などが原因で胃や腸に炎症が起こる病気です。主な症状には下痢・嘔吐・腹痛・発熱などがあり、食事や水、接触を通じて感染します。特にノロウイルスやロタウイルスが多く見られる原因です。治療は主に症状を和らげることが中心で、脱水を防ぐことが重要となります。

こんなお悩みはありませんか?

  • 突然の吐き気や嘔吐がある
  • 食欲がない
  • 微熱が出たり、高熱が出る
  • 水のような便が頻繁に出る

感染性胃腸炎の原因

感染性胃腸炎は、ウイルス・細菌・寄生虫による感染が主な原因です。
具体的には、ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルス・サルモネラ菌、カンピロバクター、エシェリキア・コリなどの細菌、さらにアメーバやその他の寄生虫が関与します。これらの病原体は、汚染された食べ物や水を介して感染するほか、不衛生な環境や感染者との接触も感染リスクを高める要因となります。

感染性胃腸炎の治療法

感染性腸炎の治療は基本的に症状を和らげる対症療法が中心です。脱水を防ぐための水分補給が最も重要で、軽症の場合は消化に優しい食事や電解質補給飲料が有効です。症状が重い場合は点滴による補液が必要になることもあります。薬物療法では、整腸剤や吐き気止め、鎮痛薬が使われ、下痢止めは必要最小限にとどめます。抗生物質は細菌性の感染に限って使用され、ウイルス性の場合には効果がありません。症状が出たら早めの対応が大切です。

アニサキス

アニサキスは、海洋の哺乳類や魚介類に寄生する線虫の一種で、私たちが食べる魚介類にも寄生しています。人間がこれらを摂取すると、アニサキスが体内に入り、激しい腹痛などの症状を引き起こすことがあります。とはいえ、アニサキスは人間の体内で成長することはなく、長期間生き続けることはありませんが、寄生している間は不快な症状を伴うため、注意が必要です。

こんなお悩みはありませんか?

  • 吐き気
  • みぞおちが激しく痛む
  • 下腹部が激しく痛む
  • じんましんが出てきた

アニサキスに感染する原因

アニサキスは、海洋哺乳類や魚介類に寄生する線虫で、通常は宿主を変えながら成長しますが、私たちが食べる魚介類にも寄生することがあります。人間の体内で成長することはなく、長期間生き続けることもありませんが、生きている間は激しい腹痛などの症状を引き起こし、食中毒を引き起こす可能性があります。そのため、アニサキスに感染しないように注意が必要です。

アニサキスの治療法

アニサキスの治療は、通常内視鏡を使って寄生虫を直接除去する方法が一般的です。駆虫薬はないため、症状が確認できない場合は、超音波やX線検査を用いて診断し、その後、対症療法を行います。もし合併症が発生した場合には、外科的処置が必要になることもあります。

大腸ポリープ

大腸ポリープは、大腸の粘膜にできるイボ状の隆起です。種類には腫瘍性と非腫瘍性があり、特に腫瘍性のものは将来的にがん化する可能性があります。初期の段階では自覚症状がほとんどありませんが、ポリープが大きくなると大腸の内腔をふさぎ、便通が悪くなることがあります。その結果、腹痛や便秘・下痢が起こったり、排便時に出血が見られる場合もあります。

こんなお悩みはありませんか?

  • 腹部に張りがある
  • よく下痢・便秘になる
  • 血便が出た
  • 急に体重が減少した

大腸ポリープの原因

大腸ポリープ発生の原因は完全には解明されていません。家族や親戚で頻発する家族性大腸ポリポーシスがあることなどから遺伝的要素が関わるとされていますが、外的要因も絡んで発生するとも言われます。
外的要因として大きいのが生活習慣です。過度なアルコール摂取や喫煙、脂ものが多い食生活を続けると、ポリープができやすいという考えが有力です。
また、家族性大腸ポリポーシスを放置するとほぼ全数が大腸がんに移行するので注意が必要です。

大腸ポリープの治療法

大腸ポリープの治療は、ほとんどの場合、内視鏡を使って行われます。例えば、リンパ節への転移がなく、内視鏡で切除が可能なポリープや、良性でサイズが6ミリ以上のポリープ、またはサイズが5ミリ以下でも茎が見られず、へこみがあるものや平坦なもの、さらにはがんとの区別が難しいケースでは内視鏡による治療が選択されます。
ただし、ポリープの進行具合や大きさによっては、手術を行う必要がある場合もあります。どちらの方法を選ぶかは、患者さんと十分に話し合った上で決定されます。

大腸がん

大腸がんは50歳を過ぎると発症率が急増し、男性は女性より発症しやすく死亡率も高い傾向があります。進行は比較的遅く、早期に治療すれば根治が可能ですが、発見が遅れると治療が難しくなります。初期には症状がほとんどないため、定期的な検診で早期発見・治療を行うことが予後改善の鍵です。

こんなお悩みはありませんか?

  • 便の調子がおかしい
  • よく下痢・便秘になる
  • 便潜血検査が陽性だった
  • 腹部に張りがある

大腸がんの原因

大腸がんは、食生活の欧米化や運動不足・喫煙・飲酒・肥満などの生活習慣が関与して発症します。特に加工肉や動物性脂肪の多い食事、食物繊維不足はリスクを高めます。大腸がんの約9割はポリープを経て発症するため、定期的な内視鏡検査でポリープを早期に発見・除去することが予防につながります。

大腸がんの治療法

大腸がんの治療には内視鏡切除、手術、化学療法があります。進行度によって方法が異なり、1期では内視鏡での切除が一般的です。2〜3期では手術が中心で、場合によって化学療法が併用されます。4期では化学療法が主となり、がんの進行を抑えることが目的です。治療方針は患者の状態や希望に応じ、医師と相談して決定することが重要です。

食道がん

食道がんは食道の内側の粘膜に発生するがんで、国内ではその大部分(90%以上)が扁平上皮細胞に由来します。この疾患は男性に多く見られ、特に60代から70代での発症が一般的です。主な症状には、胸部や喉に違和感を感じること、食べ物が喉に引っかかるような感覚、胸部の痛み、吐物に血が混じることがあります。病状が進行すると、胸や背中に痛みを感じたり、がんが気管や気管支に広がり、血痰が出ることもあります。さらに、転移により声がかすれたり、体重が減少することもあります。

こんなお悩みはありませんか?

  • 食後、食道で食べ物が詰まっているような感じがする
  • たまに胸が圧迫されているようにギュっと苦しくなる
  • 喉に何かがくっついているような違和感がある
  • みぞおちがたまに痛くなる

食道がんの原因

日本における食道がんの大部分を占める扁平上皮がんは、主に喫煙と飲酒が原因として挙げられます。喫煙者は、喫煙しない人に比べて約9倍も発症リスクが高く、禁煙後でもそのリスクは喫煙歴がない人の約4倍に達することが分かっています。また、アルコールを摂取した際に顔が赤くなる人は、そうでない人に比べて発症リスクが高いとされ、これはアセトアルデヒドの代謝に関与する酵素が関係していると考えられています。

食道がんの治療法

食道がんの治療は、内視鏡切除・外科手術・薬物療法・放射線治療の4つがあり、進行度や症状、患者の状態・希望に応じて医師と相談しながら選択されます。内視鏡治療は局所がんで転移がない場合に行われ、身体への負担が少ないのが特徴です。手術は広範囲になることもありますが、患者の状態に合わせて行われます。薬物療法と放射線治療は、併用されることが多い治療法です。

胃がん

胃がんは胃の粘膜にできる悪性腫瘍で、早期は粘膜下層まで、進行はさらに奥まで広がります。初期は症状がほとんどなく、検診などで偶然発見されることが多いです。

こんなお悩みはありませんか?

  • 胃が重い、ムカムカする
  • 吐き気がする
  • 貧血を起こすことがある
  • 食欲が出ないことが多い

胃がんの原因

胃がんの原因としてピロリ菌が知られていますが、感染者の減少により関連する胃がんも減少しています。ただし、中高年では依然として重要なリスク要因です。その他、強いストレス・喫煙・塩分やアルコールの多い食事・香辛料・野菜や果物の不足も発症リスクを高めます。

胃がんの治療法

胃がんの主な治療は手術と化学療法です。早期では内視鏡で病変を切除できる場合もあります。進行してステージ3になると、根治を目指して手術が中心となり、開腹手術や腹腔鏡、ロボット支援手術などがあります。手術が難しい場合は、点滴や内服による化学療法が行われます。

脂肪肝

脂肪肝とは、肝臓に脂肪が過剰に蓄積された状態を指します。肝臓は脂肪を作る器官ですが、消費よりも生成が多いと脂肪がたまり、全肝細胞の3割以上が脂肪化すると脂肪肝と呼ばれます。肝臓は自覚症状が出にくいため、診断されたら症状がなくても早めの対処が大切です。

こんなお悩みはありませんか?

  • 食べても食べてもお腹が空いている気がする
  • よく下痢・便秘になる
  • 間食をやめられない
  • 腹部に張りがある

脂肪肝の原因

肝臓はお酒の成分を分解する臓器としてよく知られていますが、胃や腸で吸収された栄養素をため込む働きも担っています。
摂取したエネルギーが消費量を上回ると、その余分なエネルギーは中性脂肪やグリコーゲンへと変換されます。これらは内臓脂肪や皮下脂肪として体内に蓄えられ、過剰な摂取が続けば、見た目に現れる脂肪だけでなく、肝臓の中にも脂肪が蓄積していくことになります。

脂肪肝の治療法

脂肪肝の治療では、まず原因を特定することが欠かせません。アルコールが要因の場合は、飲酒量の調整や断酒が改善につながります。一方、過剰なカロリー摂取が原因であれば、食事内容や摂取量の見直しが必要になります。
多くの脂肪肝は、生活習慣を整えることで改善できる点が特徴です。食事管理に加えて、運動を取り入れて筋肉量を増やし、脂肪の消費量を高めることも治療の重要な要素となります。

その他の消化器内科の疾患

吐き気

吐き気とは、胃のむかつきや吐き出したいという反射的な感覚を伴う症状で、消化機能の乱れや感染、ストレス、薬の副作用など様々な要因で起こります。体調不良や疾患のサインとして現れることが多いものの、長時間続く場合は医療機関での診察が望まれます。

下痢

下痢とは、便が水っぽくなり、回数が増える状態を指します。主な原因には感染症・食生活・ストレスなどがあり、通常は数日で改善します。しかし症状が長く続く場合は、医師による診察が必要です。

食道静脈瘤

食道静脈瘤は、食道の静脈が拡張し、破裂すると重篤な出血を引き起こす危険な状態です。主に肝硬変などの疾患が原因となり、吐血や黒色便が特徴的な症状です。治療が遅れると命に関わるため、早期の対応が非常に重要です。

腸閉塞(イレウス)

腸閉塞(イレウス)は、腸内の内容物がスムーズに通過できなくなる状態です。腹痛や吐き気、腹部の張り、便秘などが主な症状で、原因として腸のねじれや癒着が挙げられます。治療には手術が必要となる場合もあるため、早期の対応が重要です。

肝腫瘍

肝腫瘍は、肝臓にできる異常な細胞の塊で、良性のものと悪性の肝がんがあります。初期段階では症状がほとんど現れませんが、進行すると腹部の痛みや体重減少、黄疸などが見られることがあります。診断には画像検査が用いられ、治療方法は腫瘍の種類や進行度に応じて選択されます。

便秘

便秘は、排便回数が少ない、または排便が困難な状態で、腹部の膨満感や不快感を伴うことがあります。食生活の乱れや運動不足、ストレスが主な原因となり、長期的に続く便秘は腸の健康に悪影響を及ぼすことがあります。食物繊維を多く含む食事や、適度な運動が予防には効果的です。

B型肝炎

B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)によって引き起こされる肝臓の感染症で、急性と慢性に分けられます。慢性化すると、肝硬変や肝がんのリスクが高まることがあります。感染は主に血液や体液を介して広がり、予防にはワクチン接種が有効です。

C型肝炎

C型肝炎は、C型肝炎ウイルス(HCV)によって肝臓に感染する病気で、主に血液を通じて感染します。多くの場合、急性期には自覚症状がほとんどありませんが、慢性化すると肝硬変や肝がんを引き起こすことがあります。治療には抗ウイルス薬が用いられ、早期の発見と治療が重要です。

肝のう胞

肝のう胞は、肝臓内に液体がたまった袋状の構造物です。ほとんどの場合、自覚症状はなく、他の検査の際に偶然見つかることが多いです。しかし、まれに大きくなると腹部の痛みや不快感を伴うことがあります。通常は特別な治療は不要で、経過観察で様子をみます。

胆のう炎(急性胆のう炎・慢性胆のう炎)

胆のう炎は、胆のうに起こる炎症です。急性胆のう炎は、主に胆石などが原因で突然発症し、腹痛や発熱、吐き気などの症状が現れます。一方、慢性胆のう炎は、胆のうの炎症が長期間続き、軽い症状が繰り返されることがあります。治療には抗生物質の投与や、場合によっては胆のうの摘出手術が行われることがあります。

膵のう胞

膵のう胞は、膵臓内に液体がたまった袋状の構造です。良性であることが多いものの、まれに膵臓がんと関連することがあります。多くの場合は無症状で発見され、経過観察が行われますが、症状が現れたり、悪性の疑いがある場合には治療が必要となります。

クローン病

クローン病は、消化管のどの部分にも炎症を引き起こす慢性の自己免疫疾患です。腹痛や下痢・体重減少・疲労感などが主な症状で、症状が悪化すると合併症を引き起こすこともあります。治療には薬物療法や手術があり、症状をうまくコントロールすることが大切です。

憩室炎

憩室炎は、消化管にできた小さな袋状の突出部である憩室が炎症を起こす病気です。憩室は腸壁の弱い部分に便やガスがたまることで徐々に膨らんだもので、これが炎症を起こすと憩室炎となります。

虚血性腸炎

虚血性腸炎は、腸への血流が不足することにより腸壁が損傷し、炎症を引き起こす病気です。血液の供給が不十分になることで腸の一部が虚血状態になり、その結果として腸の組織が傷つき、炎症を伴うことがあります。

ノロウイルス

ノロウイルスは、非常に強い感染力を持つウイルスで、主に食物や水を介して感染し、胃腸炎を引き起こします。特に冬季に流行することが多く、集団感染が発生しやすいのが特徴です。

ロタウイルス

ロタウイルスは、特に乳幼児に激しい下痢や嘔吐を引き起こすウイルスで、経口感染によって広がります。予防接種により予防可能ですが、感染力が非常に強く、主に冬季に流行します。

ポイツ・ジェガース
(Peutz-Jeghers)

ポイツ・ジェガース症候群は、遺伝性の疾患で、主に皮膚の色素沈着・消化管の良性腫瘍・胃腸や肺の病変が特徴的な症状として現れます。この症候群は遺伝的要因によって引き起こされ、特に消化管に多発性のポリープや異常な色素沈着が見られることが特徴です。

若年性ポリポーシス

若年性ポリポーシスは、遺伝性の疾患で、特に消化管、特に大腸に良性のポリープが多数発生する症候群です。ポリープが増加すると、将来的に大腸がんのリスクが高まるため、定期的な監視と早期治療が重要です。

胃内視鏡検査

生活習慣病

糖尿病

糖尿病になると、血液中のブドウ糖量を調整するホルモンであるインスリンの分泌や働きが低下するため、血糖値が慢性的に高い状態が続きます。この状態が長く続くと血管にダメージが蓄積し、動脈硬化が進行することもあります。結果として、心臓や脳、腎臓などに深刻な病気を引き起こす可能性があり、さらに視力障害や足の切断といったリスクも伴います。糖尿病はさまざまな合併症を引き起こすことがあり、血糖値が非常に高い場合には昏睡に陥ることもあります。

こんなお悩みはありませんか?

  • 喉が渇きやすくなった
  • 全身の倦怠感を感じやすくなった
  • 尿の匂いが気になる
  • 手足の痺れやむくみがある

糖尿病の原因

糖尿病の主な原因は、不健康な生活習慣にあります。高カロリーな食事や脂肪分の多い食べ物を好んで摂取すると、リスクが高まりますし、過度なアルコール摂取や喫煙も糖尿病を引き起こす要因となります。さらに、運動不足やストレス過多の生活も糖尿病の進行を助長します。脂質異常症・高血圧・肥満などの状態を放置することも糖尿病に繋がります。
また、遺伝的な要素も影響を与えますが、遺伝だけで糖尿病になるわけではないため、生活習慣の改善が最も重要です。

糖尿病の治療法

糖尿病の治療には、まず食事の改善を図る食事療法と、適度な運動を生活に取り入れる運動療法を実施することが基本です。それでも効果が見られない場合には、薬物療法が必要になりますが、あくまで食事療法と運動療法が中心となります。
薬物療法では、最初に血糖値を下げる薬が処方されます。症状がさらに進行すると、インスリンの自己注射が必要になることもありますが、まずは血糖降下薬で病状の悪化を防ぐことが優先されます。

高血圧

「血圧」とは、心臓が血液を送り出す際に、その血液が動脈の血管壁にかける圧力のことを指します。
このため、血圧が高い状態が長く続くと、血管壁にダメージを与えやすく、動脈硬化が進行して血管が脆くなります。その結果、脳梗塞や心筋梗塞・腎臓疾患など、命に関わる病気を引き起こすリスクが高まります。しかし、高血圧自体には自覚症状が少ないため、気づかずに放置されることが多いです。このような性質から、高血圧は「サイレントキラー(静かな殺人者)」とも呼ばれています。

こんなお悩みはありませんか?

  • お腹がでてきている
  • 歳を重ねてもやせにくい
  • 健康診断で高血圧を指摘された
  • 疲れやすくなった

高血圧の原因

高血圧には複数の原因があり、しばしば複数が組み合わさって影響を及ぼします。遺伝的な要素も関係しますが、暴飲暴食、過度な飲酒、喫煙、運動不足、ストレス、加齢、肥満、血管の老化などが主な原因です。
また、高血圧の中には、若い年齢で発症するものや、原発性アルドステロン症、腎炎による腎性高血圧、薬剤によって起こるものなどがあり、これらは「二次性高血圧」と呼ばれます。二次性高血圧の場合は、薬物治療や手術などによって血圧の管理が可能です。

高血圧の治療法

高血圧の治療では、薬によって血圧を下げる方法もありますが、まずは毎日の血圧測定と、高血圧の原因となる生活習慣の改善が基本です。そのため、患者様の生活習慣を丁寧に確認し、改善のための具体的な提案を行います。
ただし、ご来院時に血圧が非常に高い場合には、すぐに薬物治療を開始することもあります。高血圧の治療は長期にわたることが多いため、経過に応じて提案内容を柔軟に変更することもあります。

高脂血症

高脂血症とは、血液中の中性脂肪やコレステロールが過剰な状態が続く病気です。高脂血症自体には、発熱や痛みといった自覚症状がほとんどないため、気づかれずに放置されることが多いのが特徴です。
もし高脂血症を放置していると、過剰な脂質が血管に蓄積し、血流が悪くなるほか、動脈硬化が進行します。その結果、脳梗塞や心筋梗塞などの深刻な病気を引き起こす可能性があります。これを防ぐためにも、定期的な血液検査などで状態をしっかりと把握することが重要です。

こんなお悩みはありませんか?

  • 野菜を食べるのが嫌いだ
  • 尿酸値が高めである
  • 健診でコレステロール値や中性脂肪値の異常を指摘された
  • 肥満気味である

高脂血症の原因

高脂血症の主な原因は、高カロリーや脂肪分の多い食事と運動不足です。実際、高脂血症の約80%は生活習慣病に起因しているとされており、治療の第一歩として食生活の改善と適度な運動が求められます。
近年、日本人の食生活ではカロリーやコレステロールの摂取量が過剰で、エネルギー過多が常態化しています。加えて、運動不足が影響を与えており、これらの習慣は糖尿病や高血圧のリスクにも繋がります。早期に生活習慣を見直すことが重要です。

高脂血症の治療法

高脂血症は早期治療が重要です。健康診断で異常があれば早めにご相談ください。治療は、まず食事療法と運動療法で中性脂肪やコレステロールの目標値を目指し、改善がなければ薬物療法を行います。近年は効果の高い新しい薬も増えており、家族性高コレステロール血症や心疾患のリスクがある場合は、注射治療も検討されます。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が何度も止まる病気で、主に上気道が狭くなることが原因です。この状態により、十分な睡眠が確保できず、日中の強い眠気や集中力の低下を引き起こすほか、高血圧や心疾患のリスクも高まります。治療には、CPAP(持続陽圧呼吸療法)などが用いられます。

こんなお悩みはありませんか?

  • 睡眠時に呼吸が止まっていると指摘された
  • しっかり寝ているはずなのに常に眠たい
  • 睡眠時、何度も起きてしまう
  • 起床時、頭痛がすることが多い

睡眠時無呼吸症候群の原因

睡眠時無呼吸症候群の主な原因は、気道が閉塞して一時的に呼吸が止まることです。この状態には、肥満や喉の筋肉の弛緩、上気道の構造的な異常、加齢などが関係していることが多いです。

睡眠時無呼吸症候群の治療法

睡眠時無呼吸症候群の治療には、CPAP(持続陽圧呼吸療法)による気道の確保、減量による肥満改善、口腔内装置の使用、さらには手術による気道の拡張などがあります。患者様の症状や原因に応じて、適切な治療法が選ばれます。

高尿酸血症

高尿酸血症は、血液中の尿酸が正常範囲を超えて高くなる状態で、痛風や腎臓病のリスクが高まる可能性があります。主な原因には、尿酸の過剰生成や排泄の低下が挙げられます。

こんなお悩みはありませんか?

  • 足の親指のつけ根に激痛が走る
  • 足の甲がぱんぱんに腫れあがった
  • くるぶしに痛みがある
  • 足の甲に痛みがある

高尿酸血症の原因

高尿酸血症の主な原因は、尿酸の過剰な生成や腎臓での排泄不足です。これに加えて、肥満や食事内容、アルコール摂取、遺伝的な要因なども影響を与えることがあります。

高尿酸血症の治療法

高尿酸血症の治療には、尿酸値を下げる薬物療法(例:アロプリノールやフェブキソスタット)、食事制限や減量を伴う生活習慣の改善、さらには適度な運動が含まれます。

その他症状

血便・下血

血便や下血は、便に血液が混じる症状で、消化器系に異常があることを示すことがあります。主な原因としては、痔・腸の炎症・潰瘍・腫瘍などが考えられます。これらの症状が現れた場合、早期に医師の診断を受けることが重要です。

腹痛

腹痛は、腹部に感じる痛みで、消化器系や他の内臓の異常が関係していることがあります。食事・ストレス・感染症・消化不良・炎症性疾患などが主な原因です。痛みの種類や場所に応じて、原因を特定するには医師の診断が欠かせません。

胃もたれ

胃もたれは、食後に感じる胸や腹部の重く不快な感覚で、主に消化不良や胃酸過多が原因となります。食べ過ぎや脂肪分の多い食事、ストレスも影響を与えます。繰り返し症状が現れる場合は、胃炎や胃潰瘍などの可能性も考えられるため、早期の対処が重要です。

ゲップ

ゲップは、胃に溜まった空気やガスが口から排出される現象です。食事中に空気を飲み込んだり、炭酸飲料を摂取したりすることで起こります。通常は自然な反応ですが、頻繁にゲップが出たり、胸焼けを伴ったりする場合は、胃腸の不調や逆流性食道炎の兆候である可能性があります。

おなら

おならは、腸内で発生したガスが肛門から排出される現象です。食事中に空気を飲み込んだり、腸内での消化過程でガスが生成されたりすることが原因です。通常は自然な身体の反応ですが、頻繁におならが出たり、臭いが強く感じられたりする場合は、食生活や腸内環境の改善が必要かもしれません。

便潜血検査陽性

便潜血検査が陽性であるということは、便に血液が含まれていることを示しており、消化管のどこかで出血が起きている可能性があります。これにより、消化器系の疾患が疑われます。陽性結果が出た場合は、さらなる詳細な検査が必要です。

胃がん検診の異常

胃がん検診で異常が見つかった場合、胃に腫瘍や異常な病変がある可能性があります。検査結果によっては、早期のがんや前がん状態が示唆されることもあります。異常が確認された場合は、内視鏡検査などの精密検査を受け、早期発見と早期治療に努めることが重要です。