Lifestyle

生活習慣病外来

目次

生活習慣病について

「生活習慣病」は糖尿病・脂質異常症・高血圧症など、生活習慣病が発症の要因に深く関与している疾患の総称です。
「生活習慣病」は生活習慣が密接に関わってくるため、日々の心掛けで罹患リスクを下げることができる病気と考えることができます。
生活習慣病を予防するためには、「運動」「食事」「喫煙」「飲酒」「睡眠」の5つの観点から、日頃の日常生活を見直し、生活習慣を改善しましょう。
また健診などで「異常」が見つかった方は、これ以上病状が進行しないように、通院しながら治療を継続することが大切です。

後戻りできない
生活習慣病の
原因と治療を
知って、将来の健康に
備えましょう

生活習慣病は痛みなどの自覚症状がないまま進行するため、気がついた時には後戻りできないケースもあり、日頃の健康診断や定期受診が非常に大切です。
当院の生活習慣病外来では、生活習慣病に対する検査や治療、食事など日頃の生活習慣に関する相談を随時承っております。
気になる方はいつでもご相談ください。

注意すべき生活習慣

  • 食生活の乱れ
  • 塩分の摂りすぎ
  • 脂肪の摂りすぎ
  • 運動不足
  • タバコを吸う
  • 過剰な飲酒
  • 休養がとれない
  • 睡眠不足
  • 毎日の飲酒
  • 日中あくびが多く、眠たい

生活習慣病の種類

糖尿病

糖尿病とは、血糖値を下げるインスリンの働きが不十分になって起こる疾患です。
糖尿病には1型と2型があり、1型は状態異常によってインスリンが作られなくなって発症しますが、2型は遺伝や生活習慣病に起因して発症します。
健康な状態であれば食事によって血糖値が上がっても、インスリンが血中のブドウ糖濃度を下げてくれますが、糖尿病になると血糖値が高い状態が維持されることで血管が損傷し、脳や腎臓、目などに悪影響がおよびます。

1型糖尿病

1型糖尿病の発症要因には未解明な点はありますが、90%程度は自己免疫異常に起因すると考えられています。
免疫はウイルスや細菌を攻撃して身体を守る重要な存在ですが、自己免疫異常が起こると健康な細胞を攻撃することがあります。この結果インスリンの分泌量が低下して血糖値の制御が難しくなるのが1型糖尿病です。口の乾きや体重低下・多飲多尿を伴い、悪化すると意識喪失も起こります。

1型糖尿病の治療
1型糖尿病になるとインスリンが不足するため、インスリンを注射器で補充する必要が出てきます。インスリンを補充すれば血糖値の制御が可能となって通常の生活が可能です。また、インスリン注射以外でも、膵臓移植・膵島移植・人工膵島など複数の対処方法があります。さらに近年は、人工的に膵β細胞を作って移植する方法や遺伝子療法も生み出されるなど、技術の進歩により選択肢の増加が続いています。

2型糖尿病

2型糖尿病の主な原因は生活習慣の乱れです。
一般的に「糖尿病」の多くは2型糖尿病の発症です。発症には生活習慣が関係していることから、糖尿病の治療には食事療法や運動療法が特に重要です。

食事療法
絶食のようなものを考えられるかもしれませんが、カロリー摂取量が問題であるため、基本的に食べられないものはありません。できるだけ無理なく、食事が楽しめるようにアドバイスを行っています。
運動療法
日々の生活に無理のない範囲で運動を取り入れることで、糖の吸収や消費量の増加を目指します。運動量とともに筋肉が増えれば脂肪も燃焼しやすいので、インスリンも働きやすくなります。
薬物療法
(内服・GLP-1・インスリン注射)
食事療法と運動療法で改善が見られない場合の選択肢です。内服薬や注射薬のほか、インスリンの補充もこの範囲に含みます。インスリン補充は注射以外にも、目立ちにくいサイズのポンプを使う方法があります。

当院では、一人ひとりに合わせた治療法をご提案します

糖尿病の状態には個人差があるので、当院では患者様のお話を丁寧にお伺いしたうえで、それぞれの方にあった治療を提供しています。
また、いきなり治療を行うのではなく、糖尿病の原因や先々のリスクなどを把握していただくことも重視します。いずれの場合も、糖尿病は総合的な治療を長く続けていくことが多いので、患者様に寄り添いながら提案や治療を行うよう、心がけています。

高血圧症

血管にかかる圧力が高い状態が続くと、動脈硬化で血管の詰まりや破れのリスクが上がります。
脳や心臓の血管でトラブルが起きると生命に関わることもあるので、高血圧を放置するのは望ましくありません。高血圧の原因として、肥満や喫煙・塩分の取りすぎや運動不足などが原因の場合もあります。
血圧測定はストレスや緊張でも変化するため、病院での検査だけでなく家庭での血圧測定値もあわせて診断します。

高血圧は生活習慣が大きく関わっています

高血圧は大きく「本態性高血圧」と「二次性高血圧症」に分けられ、日本人のほとんどは本態性高血圧となります。
本態性高血圧とは原因がはっきりしない高血圧のことで、食事・運動・肥満・喫煙・ストレスなどの生活習慣が大きく関わっているとされています。
二次性高血圧症とは睡眠時無呼吸症候群(SAS)や甲状腺疾患など、原因となる病気が明らかな高血圧を指し、それぞれの原因疾患に応じた治療を行うことになります。
また、高血圧の伺いがある患者様は糖尿病の可能性があります。当院では、高血圧の患者様に対しても糖尿病の伺いがある場合、検査等をご提案させていただくこともあります。

高血圧の治療

本態性高血圧に対しては、食事療法と運動療法を行い、改善が見られないときに薬物治療も行います。一方、二次性高血圧の場合、原因が明確なので、その疾患への治療を実施します。また、血圧が高い状態が続くと、脳疾患や心疾患・腎疾患などを引き起こすリスクも上がるので、それらに対する予防や治療のほか、予後の状態維持のためのアドバイスも必要です。

高血圧は「長いお付き合い」となる病気

高血圧症は生活習慣の積み重ねで発症することが一般的なので、改善に時間を要することが多い疾患です。
そのため数回の投薬で寛解が望めるような疾患とは異なり、「長いお付き合い」となることを理解していただくことも欠かせません。長い治療の中ではモチベーションが低下することもあるかもしれませんが、当院は医療機関として有効な治療やアドバイスを続けますので、一緒に歩んでいきましょう。

脂質異常症(高脂血症)

血液内の脂肪値が基準値を外れる状態が続く疾患です。血中の脂肪分が多いと血管の内側に脂肪がついて血管が細くなり、血流の低下や血管閉塞が起こります。治療に関しては生活習慣の改善と薬物療法を中心に進めます。
脂質異常症の診断を行う際にはいくつかの基準をあわせて確認しますが、超悪玉コレステロールが高い場合は特に要注意です。

原因のほとんどは生活習慣の乱れ

薬剤の副作用や更年期、遺伝的要因で起こる脂質異常症もありますが、ほとんどのケースで肥満・運動不足・喫煙・飲酒などの生活習慣の乱れが関連しています。そのため、治療でも生活習慣の見直しは必須です。
診断の際には採血を行って、中性脂肪(トリグリセリド)、善玉コレステロール(HDLコレステロール)、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)などの値を確認します。

放置していると様々なリスクがあります

脂質異常症があると動脈硬化が進行しやすく、それに伴って以下に記載するような脳卒中や心疾患、すい炎などの合併症のリスクも上昇します。まず放置する危険性を知って、検査の重要性を確認してください。

脳卒中のリスク
動脈硬化が脳の血管で起こると、くも膜下出血や脳出血・脳梗塞などの生命に関わる疾患を起こすことがあります。
また、運動機能や発語などに後遺症が残ることもあるので、早めに適切な治療を受けましょう。
心疾患のリスク
高脂血症や動脈硬化があると、狭心症や心筋梗塞などの疾患のリスクが高まります。
すい炎のリスク
短期間に中性脂肪値が上がった場合、吐き気や腹痛を伴う急性膵炎を起こすことがあります。

脂質異常症(高脂血症)治療

脂質異常症は生活習慣に起因する場合が多いので、食事や運動の見直しが必須です。しかし、身についた習慣を改善するのは簡単ではありません。そのため当院では無理のない提案を行いながら、必要に応じて薬剤の投与も行います。前向きに取り組めば高血圧症や糖尿病の改善にも有効なので、ぜひ一緒に取り組んでいきましょう。

脂質異常症(高脂血症)には生活習慣の改善が大切です

脂質異常症の予防では、日々の生活に目を向けることが重要です。バランスの取れた食生活、適度な運動、禁煙外来の利用、飲酒量を抑えること、ストレス源を遠ざけることや解消することなどを意識して、好ましくない習慣を改善しましょう。また、定期的に検査を受けて、状態を知ることも大切です。

高尿酸血症

片寄った食事や食べ過ぎ、運動不足などがあると、高尿酸値症のリスクが上がります。日本の成人男性は2割程度が高尿酸血症にかかっていると言われていますので、年齢性別が該当する人は他人ごとではありません。
特にプリン体が多い飲食物は尿酸値を上げるので、含む量を踏まえて摂取するように気をつけましょう。

高尿酸血症の治療

高尿酸血症は、生活習慣の乱れに起因することが多い疾患です。そのため、治療においても食事療法や運動療法をまず行います。それでも状態が改善しない場合、薬物療法の併用を考えます。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は日本に300万人程度の患者がいると推定されるほど一般的な疾患です。しかし、気づいていない人が多く、治療につながっているのはごく一部とも言われています。
生活習慣病との関連性が高く、心疾患や脳疾患のリスクを上げることもわかっているので、思い当たる人はぜひご相談ください。

睡眠時無呼吸症候群の原因と症状

肥満があると睡眠時無呼吸症候群のリスクが上がりますが、あごが小さい場合や扁桃肥大がある場合も要注意です。眠っているときに上気道が狭くなって呼吸がしにくくなることで、眠りの量や質が低下するので、日中の眠気や集中力の低下、倦怠感などが起こり、生活の質が下がります。

睡眠時無呼吸症候群の治療

軽症であれば睡眠時にマウスピースを装着していただき、気道の確保を行います。一方重度であれば、マスクで空気を送り込むCPAPと呼ばれる治療方法や、耳鼻咽喉科での手術を提案します。

脂肪肝

食べ過ぎや運動不足、栄養過多による肥満や過剰な飲酒、高血圧や糖尿病などの影響で、肝細胞に中性脂肪(トリグリセリド)を主とする糖質や脂質が一定値を超えて蓄積した状態です。
具体的には、脂質が総重量の5%を超える場合や、肝細胞の3割以上に脂肪が蓄積している場合、脂肪肝と診断します。

脂肪肝の治療

脂肪肝の治療としては主に生活習慣の改善、食事療法や運動療法・薬物療法になります。
定期的に肝機能の数値を検査し現在の状態を把握していくことが大切です。